曲阜:聖城に広がる濃厚な新春の趣 文化・観光が新たな輝きを放つ

2026年の春節、曲阜市は「聖城で過ごす新年」をテーマに、儒家文化と民俗・無形文化遺産を深く融合させ、一連の没入型文化・観光イベントを展開した。各地から観光客が聖城に集い新春を祝し、文化・観光市場は盛況のうちに幕を閉じた。

年中行事が“生きる”:孔府に息づく伝統的な中国の正月
「天下第一家」と称される孔府の年中行事は、中国に現存する最も古く、かつ最も体系的な家庭の正月様式とされる。今年の春節、曲阜は「孔府で過ごす新年・駿馬躍動の年」をテーマに、千年受け継がれてきた府邸の年中行事を生き生きと再現した。

小正月前後には、孔府の内外が灯りと装飾で彩られ、年越しの雰囲気が一層高まった。孔子第75代の子孫・孔祥勝が筆を執り福の字を書き、第76代の孔令紹が子孫を伴い厳かに春聯や門神を貼る――数百年続くこの儀式は、「詩礼をもって家を治める」という家風を今に伝えている。今年は三孔文旅が「オンライン募集+没入体験」という新たな形式を導入し、選ばれた親子家庭を「文化体験官」として招待。明故城の晨鐘による開城式から始まり、祈福や朱砂による啓智といった伝統行事に順に参加し、儀式の中で魯の風土と儒の精神を体感できる仕組みを整えた。

夜遊びが“輝く”:テクノロジーと伝統が奏でる不夜城
昼は聖城、夜は光と影が織りなす幻想世界へ――。今年の春節、曲阜の蓼河古街は一新された姿で登場し、夜間観光の新たなランドマークとなった。

新たにオープンした「孔府宴ショー」は、「郷飲酒礼」をテーマとする国内初の没入型文化体験複合施設である。約1200平方メートルの演出空間では、来訪者がテーブルを囲み、詩礼銀杏や孔府酥肉といった非遺料理を味わいながら、二千年以上の歴史を持つ郷飲酒礼の再現を目の前で体験できる。雅楽が響き、美食の香りが漂う中、済南から訪れた観光客・王智さんは「ここでは料理を味わうだけでなく、中国伝統の食文化の魅力を没入的に感じることができる」と語った。

尼山聖境では、数千機のドローンが夜空に舞い上がり、『論語』の書簡の形を描いたかと思えば、瞬く間に駿馬の姿へと変化し、地上の華やかな花火と見事に呼応した。観光客からは「聖人の故郷でこんなにモダンな春節が見られるとは思わなかった」と驚きの声が上がった。魯源村では、溶けた鉄を空中に撒く「打鉄花」が星の雨のように広がり、火壺の舞では火花が滝のように舞い落ちる。さらに儺舞や魚灯パレードが街を巡り、来訪者は灯りを掲げて豊穣を祈り、古装の役者と詩を交わす――ここでは誰もが物語の登場人物となる。

春節連休の盛況な締めくくりは、曲阜における2026年の文化・観光融合による高品質発展の「春の序章」を奏でた。今後、曲阜市は引き続き儒家文化資源を深く掘り下げ、文化・観光商品の充実とサービス品質の向上を図り、「孔子の故郷・東方の聖城」というブランド価値をさらに高めていく方針である。より多くの観光客を引きつけ、中国優秀伝統文化の魅力を体感できる場として発展を続けていく。

通讯员:刘康 蔡可阳