三菱商事が、ケンタッキー・フライド・チキンを運営する日本KFCホールディングスの全保有株式について、売却に向けた検討をしていることがわかった。近く売却先を決める1次入札を行う。三菱商事は資産の入れ替えを進めており、収益力の強化を図る。
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三菱商事は、日本KFC株の約35%を保有する筆頭株主で社長も出している。すでに、ファンドなどに対し、売却する意向を伝えている。
三菱商事は米国のケンタッキー・フライド・チキンと折半出資で、日本国内で営業する運営会社を設立し、1970年に名古屋市内で1号店を開店させた。日本KFCは、東証スタンダード市場に上場しており、時価総額は約970億円。2024年3月期の連結売上高は前期比10%増の1100億円を見込んでいる。
三菱商事は、50%を出資するローソンについて、KDDIと共同経営に切り替えるなど、グループ企業の見直しを進めている。