臘八節、この深い歴史と民俗風情を持つ祭りは、曲阜三孔景区で再び独特の魅力を引き出しています。臘八節の当日、孔府の境内はとてもにぎやかです。毎年恒例の臘八節布粥イベントが予定通り開催され、各地から来た観光客と地元の人々がここに集まり、冬の暖かさと伝統文化の滋養を共に感じました。
記載によると、臘八節に粥を食べる習わしは中国ですでに千年の歴史があり、先秦時期から、中国民間は陰暦の師走8日に先祖、神を祀り、豊作と吉祥を祈る習わしがあります。衍聖公府には昔から臘八布粥の風習があります。
「孔府食制」の規定によると、臘八粥は二種類に分けられます。一つは孔府の主人と十二府の主人の食用に供するもので、鳩麦の実、桂円、蓮子などの材料を煮て作ります。もう一つは、孔府の役人が食べるもので、主に米、肉片、白菜などで作られます。曲阜三孔景区は衍聖公府の伝統技法を復元しており、鳩麦の実、桂円、蓮の実、小豆など12種類の食材を使って丹念に煮込んだ臘八粥は香りがよく、人々の心の中に伝統的な祝日の美しい記憶を呼び覚まします。
会場では、昔ながらの調理法に則って作られた臘八布粥を、伝統衣装に身を包んだスタッフが、昔の食堂車の前で観光客に手渡しました。
「孔府で臘八節を過ごし、この臘八粥を食べることに意義があります。文化の香りが伝統的なお祭りを生き生きとさせています。時空を超えて歴史の温もりに触れることができるような気がします。上海から来た観光客の一人は、胸のときめきを隠せない様子で、こう語っていました。
住民たちは、毎年この日が来るのを心待ちにしています。孔府に足を踏み入れ、温かい臘八粥を食べ、みんなと一緒に楽しく過ごす習慣は、決して捨てられない文化財です。
曲阜三孔景区の臘八節布粥イベントは、民衆に祝日の挨拶と暖かさを届けただけでなく、文化を紐帯として、地域と年齢の境界を越え、臘八節という伝統民俗を新しい時代に輝かせ、儒家文化の種をより多くの人の心の中に植えつけ、中華の優秀な伝統文化を伝承するために生き生きとした注ぎ込みを書きました。
(通信員:鄭学委 劉康)