[東京 16日 ロイター] – 東京ガスは16日、天然ガスの開発と生産を手掛ける米ロッククリフ・エナジー社(テキサス州)を約4050億円で買収すると発表した。米国で液化天然ガス(LNG)の輸出基地新設が進むなど、天然ガスの需要増加が見込まれる中、北米のシェールガス事業を拡大する。 100%米国子会社が約8割出資するTGナチュラル・リソーシーズ社(TGNR)を通じて全株を取得する。TGNRが保有するガス、天然ガス液の生産量は約4倍に増える。今期以降の業績に与える影響は精査中としている。 東京ガスは2030年に海外における利益を3倍規模に拡大。2000億円のうち500億円は海外事業から得るとの目標を掲げており、今回の買収は、こうした方針に沿ったもので「中核を担うもの」(幹部)としている。 買収資金は協議中だとしたうえで「ロッククリフ社の持つローンを引き継いだり担保付きの融資を受けるなど、キャッシュと併せて最適な組み合わせを考えていく」とした。