大手総合商社5社の今年度の中間決算が出そろい、円安などを背景に業績予想の上方修正が相次ぎました。
大手総合商社はきょうまでに今年度の中間決算を発表しました。
三菱商事 中西勝也社長
「為替が当初、今年5月のところよりも想像以上に円安に振れている」
「三菱商事」は今年5月時点では為替相場の想定を▼1ドル=130円と算定していましたが、円安が大幅に進んでいることから▼1ドル=140.53円に見直しました。
こうしたことなどを受けて通期の業績見通しで最終利益を300億円上方修正し、9500億円としました。強みの天然ガス分野が好調で利益を押し上げたことに加えて、円安基調が続いていることが主な要因です。
また、▼「三井物産」も円安などを背景に通期の最終利益の見通しを9400億円に上方修正し、従来よりも600億円引き上げたほか、▼「伊藤忠商事」も200億円引き上げて、8000億円に上方修正しました。
さらに、▼「住友商事」も200億円増加の5000億円に、▼「丸紅」も300億円増加の4500億円に、通期の最終利益の見通しを上方修正。記録的な円安が商社各社の業績見通しを押し上げています。