行き過ぎた為替変動に適切対応、あらゆる手段排除せず-神田財務官

行き過ぎた為替変動に適切対応、あらゆる手段排除せず-神田財務官

(ブルームバーグ): 神田真人財務官は20日、イエレン米財務長官の為替介入を巡る発言を受け、米国をはじめ海外当局とは「過度な変動は望ましくないとの認識を共有している」とした上で、「行き過ぎた変動に対しては適切な対応をあらゆる手段を排除せずに取っていきたい」との考えを示した。財務省内で記者団に語った。

神田財務官は、「海外当局、とりわけ米国とは日ごろから極めて緊密に意思疎通を図っている」と説明。「引き続き高い緊張感を持って市場を監視、注視する」とも述べた。

イエレン財務長官は19日、日本の通貨当局による為替介入について、為替レートの水準に影響を及ぼすことでなく、ボラティリティーを滑らかにするスムージングが目的であれば、理解できるとの認識を明らかにした。

日本の為替介入、スムージングが目的なら理解できる-米財務長官

20日朝の東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=147円台後半で推移。イエレン財務長官の発言を受けて、日本の当局による介入警戒感が相場の重しとなっている。一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えて米長期金利が2007年以来の高水準を付けており、ドルを下支えしている。