佐賀県内唯一のデパート「佐賀玉屋」が、経営不振などを理由に事業を京都府の不動産会社に譲渡することが11日、発表されました。
本館を建て替えなどする一方、名称や雇用は引き継がれます。
1806年に創業した佐賀玉屋は、1933年にデパートを開店、1965年に現在の店舗に移転しました。
本館の老朽化が進み、耐震改修を行う必要があると判断されたほか、1996年度にはピークとなる165億円を売り上げていましたが、2023年2月期には約46億円に落ち込み、再建に向けたスポンサー企業を探していました。
事業の譲渡先は京都市に本社を置く総合不動産会社「さくら」です。
7日に再生計画が合意に至り、来年以降、本館の建て替えに着手する予定で、売り場を南館に集約して営業を続け、雇用も維持するとしています。