投手転向の根尾はかわいそう?元中日エースが持論 「今は見世物ですよ」「おかしいと思う」

投手転向の根尾はかわいそう?元中日エースが持論 「今は見世物ですよ」「おかしいと思う」

  • 中日・根尾選手(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

「根尾はボールが野手のボール」

球団はセ・パ交流戦が明けた6月下旬に根尾の守備位置登録を外野手から投手に変更。投手として本格的に始動した根尾は8月23日の巨人戦で自己最速タイの154キロを記録し、4番・中田翔(33)、5番・岡本和真(26)を連続三振に仕留めるなどポテンシャルの高さを見せた。今季は25試合に登板して防御率3.41、1ホールドに終わった。

投手としての根尾について高橋氏が「野手投げになってない?」と切り出すと、小松氏は「ボールが野手のボール」と指摘し根尾の育成法に関して持論を展開した。小松氏は中日で1軍と2軍で投手コーチを務めた経験を持つ。

「やるなら1回ファームに落として。もう3年も4年もピッチャーをやっていないわけだからもう1回走って鍛え直してピッチングをやらさなあかんのですよ。球数を投げさせて。ピッチャーは下半身を使わないとダメじゃないですか。手投げになっているわけですよ。あれでもっと下(下半身)を使ってくるともっとピッチャーらしいボールになってくると思うんですけどね」

そして「今はスピードガンがあるから152キロ、153キロ出たといって『いいじゃないか』と言うんだけど違うと思う」との見解を示し、「今は見世物ですよ。あれじゃ根尾が可哀想だと思う。野手をずっとやっていていきなり『じゃあ今日からお前はピッチャーだ』。負け試合で投げさせてお客さんが喜ぶだけじゃないですか。それはおかしいと思うんですよ」と力説した。

スポーツ紙などの報道によると、沖縄・北谷の秋季キャンプに参加している根尾は11月5日に初めてブルペンに入り、落合英二ヘッドコーチ兼投手コーチ(53)の指導のもと約80球を投げ込んだ。