FA権取得のロッテ田村龍弘、行使すれば争奪戦か 正捕手より「2番手捕手で需要あると思う」の声

FA権取得のロッテ田村龍弘、行使すれば争奪戦か 正捕手より「2番手捕手で需要あると思う」の声

  • ロッテの本拠地、ZOZOマリンスタジアム

「縁の下の力持ちで投手の持ち味を引き出すリードに長けている」

ロッテの「扇の要」として活躍していた。15年に12球団トップの盗塁阻止率.429で正捕手をつかむと、インサイドワークを武器に投手陣を引っ張ってきた。勝負強い打撃にも定評があり、16年にベストナインを獲得している。だが、度重なる故障で近年は出場機会を減らし、今季は佐藤都志也、高卒ルーキーの松川虎生の後塵を拝する形に。今季は2試合出場にとどまっている。まだ28歳と捕手としてこれから脂がのり切る時期を迎えるため、出場機会を模索するためにFA権を行使する可能性は十分にある。

スポーツ紙記者は、こう分析する。

「ロッテに愛着は当然あると思いますが、井口監督が来季も続投なら出場機会が増えることはイメージしづらい。他球団でプレーすることを模索するでしょう。派手な活躍をする捕手ではないですが、縁の下の力持ちで投手の持ち味を引き出すリードに長けている。まだまだ1軍で十分にできると思いますし、複数球団の争奪戦になっても不思議ではありません。正捕手というより、2番手捕手で需要があると思います」

今オフは同じ捕手の西武・森友哉が「FAの目玉」として動向が注目されている。球界屈指の打撃センスを誇る強打者だが、捕手の守備能力で言えば田村も決してひけを取らない。明るいキャラクターと社交的な性格で新天地に溶け込むのも早いだろう。果たして他球団の評価は――。

(中町顕吾)