キャンプ場でテント張らずに「車中泊」なぜ? ルール&マナー無視でトラブルに発展も! 気をつけるべきコトとは

キャンプ場でテント張らずに「車中泊」なぜ? ルール&マナー無視でトラブルに発展も! 気をつけるべきコトとは

最近はアウトドアブームの高まりもあり、複数人でのキャンプはもちろん、1人で楽しむ「ソロキャンプ」も流行しています。    その中にはキャンプ場にテントを張らず、車中泊をして過ごす人もいますが、ゴミのポイ捨てや騒音など一部マナーの悪いユーザーの行為が話題になることも。    では、これらの行為は法律上どのような問題があるのでしょうか。 【画像】「え…!」 これが快適ミニバンの車内です(37枚)

キャンプ場でテント張らずに…車中泊、なぜ? トラブルも起きている?

 最近はコロナ禍の影響もあり、密を避けて楽しめるキャンプにハマる人が増えているほか、1人でキャンプをする「ソロキャンプ」も流行しています。  中にはキャンプ場で焚き火やバーベキューなどを済ませた後、テントを設置せずにクルマの中で寝泊まりする「車中泊」を行う人もいるようです。  キャンプ場であえて車中泊をする理由としては、荷物の積み下ろしをしなくてもよいことや慣れないテント設営が不要であることのほか、クルマには鍵がかけられるため防犯面で安心であるといったことがあげられます。  さらに、キャンプ場の立地によっては熊やキツネなどの野生動物が出没し、キャンプに来ていた人の荷物やゴミを荒らしたり、最悪の場合人を襲うこともあるため、野生動物の出没対策として車中泊をおこなう人もいます。  最近では車内で冷房や暖房など電気を使用するためのポータブル電源や、マットレス・寝袋といった寝具、クルマ用のカーテンなど、車内空間を快適にするアイテムが充実していることもあり、次第に車中泊のハードルが下がってきているといえるでしょう。  しかしキャンプ場での車中泊に関しては、一部マナーの悪いユーザーによる行為が度々問題視されています。  そのほか、キャンプ場ではクルマのエンジン音や電気を使うために発動発電機を稼働させる際の音など、騒音が問題になるケースもあります。  それらの音を出したからといって直ちに違法となるわけではありませんが、キャンプ場によっては自治体の法令で騒音を禁止している場所があるため注意が必要です。  たとえば、茨城県の神栖市では「神栖市オートキャンプ場の設置及び管理に関する条例施行規則」第10条においてキャンプ場での禁止行為を規定しており、同条第8号では「騒音等他の利用者の快適性を著しく損なうこと。」と決められています。  また、熊本県山鹿市においても「山鹿市岳間渓谷キャンプ場条例施行規則」の第4条第6号で「騒音又は怒声を発し、暴力を用い、その他他人の迷惑になる行為をしないこと。」と利用者が守るべき事項を規定しています。  実際に前述とは別のキャンプ場の管理者は、昨今の動向について次に話しています。

「当施設では、テントエリアとクルマエリア(車中泊可)と別れています。  しかし、場所によっては隣接しているところもあり、そうした所では、夜間などにおいて『ドアの開閉音』や『エンジン音』、『ライト類の光』といった問題で、トラブルとなることがあります。  夜間であれば昼間に気にならない音でも聞こえるため、ドアの開閉といった些細な音でも気になる人はいます。  またアイドリングは基本禁止ですが、窓をあけるために一時的に掛けるエンジン音などが気になる人もいます。  その他、車中泊をされるお客様の中には基本的なキャンプやキャンプ場のルール/マナーを知らずに来られる人もおり、そうした部分でお客様同士のトラブルに発展することもあります」 ※ ※ ※  キャンプ場で車中泊をする際には、クルマのエンジンを切り、ポータブル電源を活用して電化製品を利用するほか、羽目を外して騒ぎすぎないなど周囲の人への配慮の気持ちを持って行動することが必要なのかもしれません。