阪神・岡田彰布「新監督」は梅野・坂本どちらを正捕手にするか 内定報道で注目される来季の争い

阪神・岡田彰布「新監督」は梅野・坂本どちらを正捕手にするか 内定報道で注目される来季の争い

  • 阪神甲子園球場

梅野は「華がある」、坂本は「玄人好み」

岡田氏が新監督に就任するが、チームの骨格が大きく変化することはないだろう。野手は佐藤輝明、大山悠輔の両主砲に加え、チャンスメーク役を担う近本光司、中野拓夢が中心となる。その中で、注目されるのが捕手の定位置争いだ。梅野隆太郎が18年から正捕手を務めてきたが、今季のスタメン出場は80試合。坂本誠志郎が自己最多の49試合と出場機会を増やしている。

「梅野のブロッキング技術は球界トップクラスです。『梅ちゃんバズーカ』と呼ばれる強肩と正確な送球にも定評があり、華がある選手です。一方で配球が単調になる傾向があり、評論家から苦言を呈される場面がしばしば見られました。坂本は玄人好みの捕手ですね。投手の長所を引き出すリードに定評があり、内角を果敢に突いたり相手の裏をかく配球が持ち味です。打力が課題ですが正捕手になれる力は備わっている。岡田監督がどちらを扇の要に据えるか。来季の見どころの一つだと思います」(スポーツ紙記者)

梅野、坂本だけでなく、他の捕手にとってもチャンスだ。新たな彗星が正捕手争いに名乗りを挙げる可能性は十分にある。(中町顕吾)