「発信することはとても大事なことだと思います」
今回のツイートのきっかけとなったのは、バスケットボール女子の東京五輪銀メダルメンバーでWリーグ・富士通レッドウェーブ所属のオコエ桃仁花選手が7日、ツイッターで公開した人種差別DM。「黒人の癖にまじできもいね。1日中考えたんだけど、なにがあったらアフリカの黒人と結婚する日本人女性がいるのか理解できないんだわ」と書かれていた。
桃仁花選手は「もう心が麻痺するくらい、慣れたよ」と、こうした人種差別を日常的に受けていることを明かした。兄でプロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスのオコエ瑠偉選手も同日、インスタグラムのストーリーで「こういうのね」と自身に人種差別DMが届いていることを明かしていた。
阿蓮選手は同日にツイッターで桃仁花選手のツイートを引用し、「1日中考えてこんなくだらない事しか思いつかないって、、、 このような誹謗中傷を無視することは簡単だけど、僕たちが日常生活で受けているこの現状を発信することはとても大事なことだと思います」と桃仁花選手の被害の公表を支持した。
一方、このツイートに対し、人種差別DMは許されないものの送った人をSNSで叩いていい理由にはならない、という旨の声が寄せられると、阿蓮選手は「誹謗中傷や人種差別、人格否定に対しての批判は必要だと思いませんか? 僕は人種差別と批判は同じとは思えません」と指摘していた。
一連の投稿に阿蓮選手の元には、
「八村さんやオコエさんに賛同します」
「心が痛い。どうしたらそんな考えになるんだか…」
「心無い言葉でどれだけ傷つけてるのかも分かってない」
という声が集まっていた。