海外のビジネス現場に「日本人だけいない」 JAL社長も危機感…日本発便「需要低迷」の現実

海外のビジネス現場に「日本人だけいない」 JAL社長も危機感…日本発便「需要低迷」の現実

  • JL407便は140人を乗せてフランクフルトへ出発した。
  • フランクフルト線の60周年記念式典であいさつする日本航空(JAL)の赤坂祐二社長
  • 歴代制服姿の客室乗務員(CA)が式典に出席した。中央が4代目(1967~1970年)、両端が現行デザイン

「こういう状況はまずいんじゃないかなあ…私どもが言う話じゃないのかも知れませんけど」

岸田文雄首相は訪問先のニューヨークで9月23日(日本時間)、短期滞在ビザの免除や個人旅行の解禁を表明した。海外発日本行きの11-12月の予約数について、首相発言直前の9月9~15日と、直後の9月23~29日を比べると、3倍以上に伸びたという。特に香港や台湾からの予約が伸びているといい、「円安がものすごい追い風」になっている。

ただ、日本発の需要は「まだ、かなり弱い」状況だ。観光需要は「円安の影響がものすごく大きい」上、ビジネス需要は「まだまだ海外でビジネスに行けるというような機運が、まだ企業の中にない。まだまだ海外への出張を制限している企業がたくさんある」ため、低調な状態が続いている。その上で次のように話し、海外出張を避けることによる日本経済への影響を懸念した。

「これではやっぱり、日本の経済あるいは産業が、これから、ちょっと難しいんじゃないかなぁと思う。私も海外に出ているが、まったくそんなこと(コロナ禍)関係なく、フェイス・トゥ・フェイスのビジネスが行われている。日本人だけいない。こういう状況はまずいんじゃないかなあ(と思う)。私どもが言う話じゃないのかも知れませんけど。早く日本人の皆さんの需要が戻ってくることを期待しています」

  • JL407便は140人を乗せてフランクフルトへ出発した。
  • フランクフルト線の60周年記念式典であいさつする日本航空(JAL)の赤坂祐二社長
  • 歴代制服姿の客室乗務員(CA)が式典に出席した。中央が4代目(1967~1970年)、両端が現行デザイン

「こういう状況はまずいんじゃないかなあ…私どもが言う話じゃないのかも知れませんけど」

岸田文雄首相は訪問先のニューヨークで9月23日(日本時間)、短期滞在ビザの免除や個人旅行の解禁を表明した。海外発日本行きの11-12月の予約数について、首相発言直前の9月9~15日と、直後の9月23~29日を比べると、3倍以上に伸びたという。特に香港や台湾からの予約が伸びているといい、「円安がものすごい追い風」になっている。

ただ、日本発の需要は「まだ、かなり弱い」状況だ。観光需要は「円安の影響がものすごく大きい」上、ビジネス需要は「まだまだ海外でビジネスに行けるというような機運が、まだ企業の中にない。まだまだ海外への出張を制限している企業がたくさんある」ため、低調な状態が続いている。その上で次のように話し、海外出張を避けることによる日本経済への影響を懸念した。

「これではやっぱり、日本の経済あるいは産業が、これから、ちょっと難しいんじゃないかなぁと思う。私も海外に出ているが、まったくそんなこと(コロナ禍)関係なく、フェイス・トゥ・フェイスのビジネスが行われている。日本人だけいない。こういう状況はまずいんじゃないかなあ(と思う)。私どもが言う話じゃないのかも知れませんけど。早く日本人の皆さんの需要が戻ってくることを期待しています」