曲阜:身をかがめて礼を尽くし師の道を受け継ぐ 千年の儒風がキャンパスを潤す

曲阜:身をかがめて礼を尽くし師の道を受け継ぐ 千年の儒風がキャンパスを潤す

「衣服の襟を正し、ボタンをきちんと留めることは、先師への敬意であると同時に、自分自身への要求でもあります。」9月8日午前、曲阜市明徳学校の孔子広場で、生徒の陳宛墨さんは礼儀の先生の手本を見ながら、制服の裾を丁寧に整えていた。この日、同校2025年秋季「敬師礼」の主会場行事がここで開催され、全校の師生が整然とした制服を身にまとい、雅やかな「大成楽章」の楽音に合わせて、「衣冠を正す」「先師に礼を尽くす」「親師に敬意を表す」といった伝統的な礼儀を行い、儒家文化に満ちた敬師の大典を完成させた。

司会者の「正衣冠」の号令が響くと、生徒たちは手を上げ、袖を整え、襟を正し、一糸乱れぬ動作を見せた。「以前は制服を着るのは決まりごとだと思っていましたが、今日は『衣冠を正す』の中に『まず己を正してから人を正す』という道理が隠されていると知りました。」と孔朵児さんは厳粛な口調で語る。「孔子像に礼を捧げるとき、私たちは先生に礼をしているだけでなく、中国の優れた伝統文化を受け継ぎ、感謝と尊重を学んでいるのだと理解しました。」

「先師に礼を尽くす」段階では、師生代表がゆっくりと孔子像へと進み、花かごを献じ、三度の深い礼を行った。音楽の余韻の中で、古の尊師の伝統と現代のキャンパスの雰囲気が交差した。さらに師生共に朗読する場面では、力強く揃った声が「礼を知り徳を明らかにし、仁に依り道を弘める」という決意を示した。

「毎年の敬師礼は特別な感慨を抱かせます。生徒たちが礼をする瞬間、『師』としての責任をはっきりと感じます。このように厳粛な儀式は、文化的自信と師徳の継承を日常の教育に真に溶け込ませるだけでなく、子どもたちの心に尊師重道の種をまき、立徳樹人に力を与えてくれるのです。」と教師代表の杜崴さんは話した。

「本校は『礼を知り徳を明らかにし、仁に依り道を弘める』という校訓に基づき、儒家思想の精髄を取り入れ、中国の優れた伝統文化の教育的機能を発揮し、学生たちが知らぬ間に文化の薫陶を受けるよう努めています。」と校長の呂志友氏は紹介する。学校は2023年から「敬師礼」を校内の徳育課程に組み入れ、『論語』の朝読、遊芸社団、「孝」「礼」「誠」教育なども開設し、伝統文化を日常教育に融合させている。「今日の『師生共に朗読』の場面も、学生たちに声高く本を読む中で、尊師重道、勤勉向善の道理を心に刻ませるためのものです。伝統文化は教科書の中の文字ではなく、学生が本当に尊重を学び、感謝を理解できる『生きた教材』なのです。」と呂校長は語った。今やキャンパスでは「自ら先生に挨拶する」「先生の教材を積極的に運ぶ」といった光景が日常となり、師生の交流はますます深まっている。

「一礼――起立――再礼――起立――三礼――礼成……」師生たちは古式に従い、手を合わせ、身をかがめ、身を起こす。一つ一つの動作は厳正で端正であり、一つ一つの眼差しには敬意が満ちていた。その一揖一躬には感謝があり、約束があり、そして中国文化への深い認同と継承が込められていた。この瞬間、千年の礼楽が東魯に再現されたかのように、万古の師表精神が再び輝きを放った。第41回教師節を迎えるにあたり、済寧学院第二付属小学校の千人余りの師生が一堂に会し、「少年崇徳・敬師礼」活動を盛大に開催した。衣冠を正し、揖礼を行い、親師に敬を表し、師恩を朗誦する――全体は礼儀を紐帯とし、伝統と現代を融合させ、厳粛かつ温かみのある雰囲気の中で尊師重道の深い意味を解釈し、礼を知り感謝する教育理念を伝えた。

「私たちが敬師礼を行う核心の目的は、『立徳樹人、文化による育成』です。『衣冠を正し、先師に礼を尽くし、親師に敬を表す』といった儀式を通じて、生徒たちが外見を整えるだけでなく、内面の心性を正し、知識への畏敬と師長への感謝を心の奥底から育むことを願っています。これは単なる伝統文化の継承にとどまらず、文明礼儀の涵養でもあるのです。」と済寧学院第二付属小学校の副校長・高喆氏は述べた。同校では、国学授業、非遺技芸の体験、礼儀実践など多様な活動を系統的に展開し、文化による育成・礼による徳育のキャンパス環境を構築している。今後も「礼育」モデルを深化させ、関連課程と活動設計をさらに充実させ、文化伝承と徳育教育の協同発展を推進し、すべての子どもが礼を知り感謝し、実行力ある新時代の少年へと成長できるよう支援していく。

これら二つの伝統文化に満ちた敬師礼は、学校のキャンパス文化建設の縮図であると同時に、曲阜市が優れた伝統文化を現代教育体系に取り入れる効果的な探索でもある。今後、曲阜市は「孔子文化の学校への導入」プロジェクトをさらに深化させ、市内の小中学校で「一校一礼」ブランド活動を展開し、「聖城敬師礼」を全面的に普及させる。尊師重道を徳育の全過程に組み込み、曲阜ならではの新時代の育人の道を構築し、「校ごとに孔子像、班ごとに論語章、至る所に名句、園ごとに書香あふれる」環境の上に、「礼儀を広め、謙謙たる君子の姿、仁愛孝誠信、美徳が四方に伝わる」といった境地へと歩みを進めていく。

通信員:顔丙峰・胡英帥