田中将大は年俸6億円でも高いのか? 「全盛期より力落ちている」が…「妥当な線」といえる理由

田中将大は年俸6億円でも高いのか? 「全盛期より力落ちている」が…「妥当な線」といえる理由

  • 田中将大
  • 田中将大のインスタグラム(masahiro_tanaka.official)より

「楽天に復帰した経済効果も加味すると、妥当な線」

今季の年俸は推定9億円。一部メディアでは球団史上最大の約3億円超の減額であることが報じられた。楽天を取材する仙台のテレビ局関係者は、「楽天復帰後の2年間で13勝21敗と負け越しているが、投球内容は決して悪くない。全盛期と比べたら力は落ちているが、先発ローテーションで2年間稼働している。来年も不可欠な戦力です。13年オフにポスティング・システムでメジャー挑戦した際、2000万ドル(約21億円)の譲渡金が移籍先のヤンキースから楽天に支払われている経緯もある。大幅減俸で『年俸6億円でも高い』という声が聞かれますが、田中が楽天に復帰した経済効果も加味すると、妥当な線ではないでしょうか」と話す。

球団の田中に対する期待は大きい。20年に最多勝に輝いた涌井秀章を今オフにトレード放出し、中日から阿部寿樹を獲得したのも、涌井抜きの先発陣で十分に戦えると判断したからだろう。日米通算190勝をマークし、名球会入りの大記録まであと10勝に迫っている。もちろん、この記録も通過点に過ぎない。13年以来10年ぶりのリーグ優勝、日本一に向けて2年間の悔しさを晴らしたい。

(中町顕吾)